子育て

子どもが自分の足で歩けるようになったら、歩育を取り入れよう

皆さんのお子さんは1日にどのくらい歩いていますか?

軽量化されたベビーカーや疲れにくい抱っこ紐などがたくさん商品化されていて、意識していないと中々子どもの『歩く』に付き合うのは難しいですよね。

yuyu
yuyu
歩くペースに付き合ってると時間が無くなっちゃうし、大変・・・

モンテッソーリでも重要とされている『歩く=歩育』。

今回は、歩育の重要性と実際に歩育を行っている時の子どもの様子ついて記事を書きました。

歩くことは、幼児期に3本の指を刺激するのと同じくらい成長に欠かせないもの。

 

  • つい、子どもをベビーカーに乗せてしまう
  • つい、抱っこひもを使っちゃう

というママパパに、この記事が少しでも歩育の大切さを意識するきっかけになると嬉しいです!

yuyu
yuyu
我が家も、意識して行っている努力事項です!

歩育とは 大人と子どもの”歩く”の違い

同じ歩くといっても大人の『歩く』と子どもの『歩く』は大きく異なります。

 

モンテッソーリ教育の創始者であるマリア・モンテッソーリ著書の『幼児の秘密』では、
こう書いてありました。

「おとなは外界の目的物に達するために歩き

わき目も振らず進みます。

その上、その歩調には確定したリズムがあり、

それがおとなを機械的に前進させます。

その反対に子どもは、

その歩行機能を発達させるために歩きます。

その目的は、したがって歩行自身にあります。

子どもはゆっくり歩き

歩調のリズムも目標もありません。
周囲の事物が次から次へ子どもを引き付け、

駆り立てます。

おとなが子どもに与えるべき助けは、

おとなが、

自分の歩行リズムとその慣れた目的到達意欲を

だんぜん放棄することです。」

 

基本的に大人は目的地に行くために淡々と『歩く』。
子どもは目的があるから『歩く』のではなく、歩行機能を発達させるために歩くということ。

 

0~6歳までにその後必要な能力の80%が備わるということは有名ですが、『歩く』という行為もこの時期に身に着けておきたい非常に重要な能力の1つです。

ベビーカーや抱っこ紐に縛られるのを嫌がって自由に歩きたがるのは、歩くという行為を本能的に会得するためと言われています。

特に0~3歳までは、本来は歩くのが楽しくて楽しくて仕方ない時期。

歩きたがる時期に歩かせてあげないと、残念ながら歩くのを嫌がるようになってしまうケースも多いです。

 

歩いている中で自然や社会に触れ刺激を受けながら、子どもたちの豊かな心、生きる力を育てることができます。

yuyu
yuyu
出来る限り子どものペースで子どもの好きなように歩かせてあげたいですね

現代でも、『歩く』=歩育として重要とされ保育園等では必ず取り入れていますよ!

歩育のメリット

歩育にはたくさんのメリットがあります!

運動能力・体力の向上

自分の足で歩くことで、長い距離をあるくことができる体力をつけることができます。

立ち止まったりしゃがんだりしながらのゆっくりした歩行でも強い身体作りには効果があります。

五感が刺激される

本やテレビからでは学ぶことができない本物の自然や社会に触れることで、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感が刺激され、脳の成長を促すことができます。

交通ルールの習得

ベビーカーや抱っこ等だと、どうしてもママやパパ任せになってしまう交通ルール。

自分で歩くことで子どもが危険を知ることができ、主体となって自然に交通ルール学んでいくことができます。

コミュニケーションの時間が増える

家にいると、ついつい終わっていない家事が目に付いて子どもに対して「ちょっと待ってね」が多くなりがちですよね。

家を出て外を一緒に歩くことで、子どもと向き合って話しをしたり一緒に過ごす時間を増やすことができます。

頑張る心を育てる

少し長い距離を頑張って歩くという行為は、頑張ることの大切さと頑張れる自分を認める「自己効定感」にもつながります。

yuyu
yuyu
公園から自分の足で自宅まで歩けた!というだけでも多くの達成感を得られます!

思考回路が刺激される

自ら進んで進む方向を決めたり、途中で出会う自然や建物や道具などを見て「どう使うのか」「これは何かな?」など考える機会が増えます。

刺激を受けながら、思考力を育むことができます。

質の高い睡眠になる

運動量が少ないと、寝つきが悪い、眠りが浅いなどの問題が発生する場合があります。

昼間に太陽の光を浴びてしっかりと歩くことで、運動しながら睡眠を促すホルモン「セロトニン」を増やして質の高い眠りを誘導することができます。

yuyu
yuyu
こうあげてみると、歩育はいい事ばっかりですね!

歩育 成長に必要な1日の歩行距離は?

成長に必要な歩く距離は、年齢×1Kmです。

1歳なら1Km。2歳なら2Km。3歳なら3Kmといった距離です。

子どもは外で遊ぶ時には特にあちこちをかけ回ったりするので、意識しなくても歩いている量や運動量は多いかもしれませんね。

 

しかし、思ったよりも長い距離だなと感じるママパパは多いと思います。

現代では、ベビーカーや車での移動も増え子どもが歩く機会が減ってきています。

歩行不足により、子ども達の体幹が弱く姿勢が悪い傾向があります。
また、足のトラブルにも影響があるようです。

yuyu
yuyu
意識的に歩育を取り入れて、長い距離を自分で歩ける体づくりを幼少期から取り入れるのは大事ですね!

我が家の歩育の様子

親がすることは、基本的に子どもが行きたいように自由にさせてあげて一緒に歩くだけです。

自由に歩かせるとなると危険も多いので交通ルールはしっかりと教えました。
現在2歳になる娘は、自分で車が来てないか確認したり信号の色を意識してみるようになりました。

エマリ
エマリ
車とまってる~青になったね!

目につく植物すべてを触りたがる

子どもは好奇心の塊!自由に歩かせてあげると面白いくらいに、目につく植物すべてを触って観察します。

実を触って手が紫色に
エマリ
エマリ
触りたいの~紫になったよ!

 

カラスのエンドウを触る


固くなった黒い鞘の中から種を取り出すのが楽しいみたいで集中していました。

 

小さな虫に気づく

エマリ
エマリ
芋虫さん、いたよー!あるいてる!

大人なら気づかずにスルーしてしまいますよね。観察力・発見力に驚かされます。

 

お気に入りのスポットがある

かわいいウサギの置物
エマリ
エマリ
だいすき~だっこ!

ウサギの置物が大好きで、毎回見つけるとウサギを抱きしめたり枯草を食べさせようとしたりしてます。

 

この場所の石でおままごとを始める
エマリ
エマリ
いらっしゃいませ~
yuyu
yuyu
今日は何を売ってますか?
エマリ
エマリ
コッペパン!

 

この他にも、

  • すれ違う人に挨拶して少しお話したり
  • フェンスによじ登ろうとしたり
  • 階段があれば登って降りてを繰り返したり
  • ひたすらご機嫌に歌いながらずんずん歩いたり

 

歩育を取り入れると、正直多くの時間がかかります。

大人にとっては、子どものペースに合わせて一緒に『歩く』というのは大変に感じることが多いです。

ですが、歩育を行ってみると子どもの生き生きとした表情を見ることができ、ただ歩いてるだけで子どもは色んなことを経験することができる。

大人にとっては、何も感じないことが感性が研ぎ澄まされている子どもには新鮮で刺激的なんだなと歩育をしていて感じました!

我が家も努力事項になりますが、少しずつ子どもに合わせて無理なく距離を伸ばしながら歩育を行っていきたいなと思っています。

3歳以降の歩育には工夫が必要

歩いたり、自分の身体を自由に動かすことができることに喜びを感じる0~3歳児。

3歳以降になってくると、ただ歩くだけでは物足りなさを感じ親側にも少しの工夫が必要になります。

「ポストを5つ探してみよう!」「黄色の花を探してみよう!」などあえて目的決めてあげると飽きずに歩くことができます!

yuyu
yuyu
お散歩を楽しめるようなアイテムを追加してみるのもいいですね。

5分でできるわたしのワンピース!少しの工夫でお散歩をもっと楽しもう!

5分でできるわたしのワンピースの製作!少しの工夫でお散歩をもっと楽しもう娘が大好きな絵本『わたしのワンピース』。わたしのワンピースの絵本の世界を体験させてあげたいと思い、簡単な製作を行いました。製作した私のワンピースをあちこちかざしてリアルわたしのワンピースを娘と一緒に楽しみました!...

子どもが歩けるようになったら、メリットたくさんの歩育を是非取り入れましょう!

毎日行うのが難しくても、少しずつ意識して取り入れるのがおすすめ。

きっと子どもの新たな一面が見つかってママパパにとっても驚きや発見がありますよ。

この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。