い、い、い、一緒に絵かこうね。
娘が2歳になった頃、出だしの言葉をある日突然急に繰り返すようになりました。
最初は気にしていなかったんですが、だんだん回数が増えてきて心配だったため、吃音について調べてみました。
同じような悩みを抱えている方の少しでもお役に立てたらと思います!
子どもの吃音の症状
吃音とは、言葉がスムーズに出てこない発達障害のことで主な症状は3つあります。
同じ音を繰り返す「あ、あ、あ、ありがとう」と始めの言葉が連続する。
最初の音を伸ばす…「あーーりがとう」と言葉が伸びる。
話の出だしの部分が出てこない…「ありがとう」と言いたいのに最初の「あ」が出てこないなど。
幼児期に多く見られるのは、語音の繰り返し(連続性)と語音の引き延ばし(伸発性)です。
娘は、ひどい時は一日中何か話し始めたと思ったら、連続性の吃音で1分以上も次の言葉が出てこないこともありました。
その時に、後に続く言葉が出る前に話すのをやめたりしてしまうといった症状もありました。
子どもの吃音の原因とは?
環境的要因や親の育て方など以前は原因としてあげられていました。
現在では、子どもが自身が吃音になりやすい体質を持っていることが吃音には大きく影響していると考えられています。
最近の研究では、幼児期に10~20人に1人の割合で吃音らしい症状がでることや、特に2歳代が吃音が出やすいこともわかってきています。
参照:日本医療研究開発機構 (AMED)研究(平成 28~30 年度)「発達性吃音の最新治療法の開発と実践に基づいたガイドライン作成」研究班
また、幼児期に見られる吃音の8割は特に治療しなくても自然に消滅すること言われています。
子どもの吃音がでやすい状況とは?
吃音が出やすい状況は主に以下の4つです!
- 話したいことがイメージとして浮かんでいるのに上手く言葉や文で表現できない時。
- 気持ちが高ぶっている時(嬉しい、怒っている、興奮しているなど)。
- 感情が高ぶると「話す」行為に割り当てる脳の能力が足りなくなり吃音が出やすくなります。
- 行事や発表会などプレッシャーを感じている時。
覚えておきたいのは、吃音には波があるということ。
実際に娘は1か月ほど吃音症状が続き、しばらくしたら何事もなかったかのように収まりましたが、また最近吃音の症状が出始めました!
吃音の特徴として、吃音が目立つ時期と減る時期を繰り返しながら脳の機能の発達とともに自然に消滅していく場合が多いそうです。
子どもに吃音の症状が出たときに親ができること
吃音に気づいても、話をしっかり最後まで聞いてあげる
「ゆっくりでいいよ」「こういうことかな?」などアドバイスしたり先回りして子どもが話してることを遮らないようにすることが大切です。
とにかく、娘はひどい時は1日中何か話し出すときほとんど全部が連続性の吃音症状の時もありましたが、そばに寄り添い話を遮らないように気を付けていました。
ママパパが子どもに合わせた話し方をする
話す量や速さを子どもが楽に言える程度に合わせ、簡単な言葉でわかりやすく短い文章で話しかけることができます。
そうすると、子どももリラックスして話をしやすくなります。
話す速さは注意して伝わりやすい言葉を話すようにしました。
大人が普通に話している話すスピードは、子どもにとっては意外に速くて聞き取れていないケースも多いようです。
とにかく愛情をたっぷり子どもに伝える
子どもが不安になるような要素が思い当たるなら、子どもとの時間をたっぷり作り甘えさせてあげることも大切です。
大切にされているという安心感を与えてあげることは吃音の解消にも非常に効果的です。
逆に吃音を指摘したり、言い間違いを直したりしてしまうと緊張し症状を悪化してしまうケースもあるようなので注意が必要です。
娘の場合は、吃音の症状が出ていることについて本人がまだ自覚がないのですが、自覚している場合は対応の仕方が変わってきます!
子どもの不安な気持ちを受け止め、より寄り添った声掛けや働きかけが必要になってきます。
子どもの吃音。専門家のサポートを受けるべき目安
1年以上吃音の症状が続いたり、悪化した場合は一度専門の言語聴覚士に相談をしてみるとよいそうです。
また、園や学校生活で症状が目立つせいで生活に不都合を感じ、精神的に吃音が悪い影響を与えている場合は早めに支援を受けるようにしましょう。
地域の保健センターや都道府県の言語聴覚士協会に問い合わせをすると、言語聴覚士のいる病院・施設・医院などを紹介してもらえます。
子どもの吃音について思うこと
子どものことになると心配してしまい不安になってしまいがちですよね。
吃音に関しては様子を見つつ、子どもに寄り添った接し方をするのが、まず親にできること。
吃音が悪化してしまうにしても改善に向かうにしても、その状況を心配するあまり日々の生活で、子どもと一緒に過ごす楽しみが曇らないようにしたいなと思いました!
どんな状況になったとしても、良い意味で変わらない親の態度が子どもの支えになると思います。
ありのままの子どもを受け入れることについて、参考になる本です!